数多の企業が抱える「一人情シス」問題とは? [人材育成]

「IT革命」という言葉が2014年に流行ってから早くも約15年。

今でこそRPA導入などの話題が、ニュースを賑わせていますが、
ビジネスの現場の中では
「うちの業界は遅れているからね~」
という言葉を耳にする機会もまだまだ多くあります。

会社によっては、趣味でパソコン関係に少し精通しているからという理由で、社内のITインフラ担当として全権を担い、googleを駆使しながら社内ITを何とかやりくりしている情報システム担当者も多いのではないでしょうか?

特に中小企業を中心に、総務や経理作業と兼務するスーパーマン。
それ「一人情シス」っていうのご存知でしょうか?
一人情報システム担当者。の略です。


中には何でもマルチにこなせる「マルチエンジニア」とも呼ばれ、システム工学全般に通じているほか、サーバやデータベース、ストレージ、ネットワークの運用管理、アプリケーションの開発、セキュリティ対策、最近ではクラウドの活用など、大企業では分業体制で専門化している各業務を一人でこなしてしまう「スーパー1人情シス」なる方もいるそうです。

それ自体は(労使が納得の上であれば)さほど問題ではないのですが、とりわけ問題になるとすれば「あまり乗り気ではなかったのに社内ITインフラ全権を押し付けられ、なおかつ不満を理由に担当者が突如退職してしまった場合」ではないでしょうか。


退職される理由はさまざまでしょう。表向きの理由としては、混乱していたITインフラの更改が一段落して安定期に入り、しばらくの間は大きなプロジェクトがないことを挙げる方が多いそうです。…が、転職先には、複数のIT担当者を抱える企業を望む傾向が強いようです。
やはり、一人でシステムを支える責任から離れたいという気持ちもあるのではないでしょうか。

そのような被害に合わないために会社はどのようなことができるのでしょうか?
[手(グー)]社内ITインフラ担当者の人員体制強化
[手(グー)]社内ITリテラシーの向上
[手(グー)]外部へのITインフラのサポート体制、一部委託の検討
[手(グー)]専属IT担当者の配置

先に挙げた通り、中小企業では多くの「一人情シス」が総務や経理と兼任だったりするようです。
社内の秘匿性の高い仕事の担当者が情シスを一人で担うことで、情シスの仕事も本来の担当業務もいずれも他の者に作業を振ることができず、抱え込んでしまい退職してしまうケースも少なくないようです。

全体の業務バランスをよく見ながら、情シス担当者がオーバーワークにならないようにサポートしてあげられる体制を整えてあげましょう。

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:AT

外国人を雇用する事業主の方へ [事務手続き]

令和2年3月1日以降に、雇入れ、離職をした外国人についての外国人雇用状況の 届出において、在留カード番号の記載が必要となります。

外国人材の受入れ拡大を推進する政府は、新たな在留資格を設け、
2025年までに50万人超の就業を目指すとしています。
そうした流れを受けて、外国人雇用状況届出情報を厚生労働省と法務省間で情報共有することにより、
より一層適切な雇用管理、在留管理を図ることを目的として、労働施策総合推進法施行規則が改正され、
外国人雇用状況届出の届出事項に在留カードの番号を加える等、所要の改正が行なわれることとなりました。

雇用保険被者の場合とそれ以外雇用保険被者の場合で届出方法が異なりますので、ご注意ください。

詳しくは
外国人雇用状況の届出において、在留カード番号の記載が必要となります。
をご参照ください。

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム H

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高年齢雇用継続給付、忘れずに [雇用保険]

60歳定年制の会社で定年退職し、65歳まで嘱託で働く方は今後増えていくと思います。ただ、その場合定年後の賃金が下がってしまう方もいます。そのようなときに、雇用保険から下がった給料の一定割合の給付金を給付してくれる制度(高年齢雇用継続給付)があります。ぜひ、定年前の方は知っておいて頂きたいと思います。
高年齢雇用継続給付には、高年齢雇用継続基本給付金と高年齢再就職給付金の2種類ありますが、高年齢再就職給付金を受ける方よりも高年齢雇用継続基本給付金を受ける人の方が圧倒的に多いためここでは、高年齢雇用継続基本給付金について概要を記したいと思います。
支給対象者:
①被保険者であった期間が通算して5年以上ある被保険者
②上記期間で基本手当を受けていないこと
③60歳到達後も継続して雇用され、60歳以後の各月に支払われる賃金が原則として60歳到達時点の賃金月額の75%未満になっていること
※60歳到達時点で支給対象者でない場合でも、その後上記要件を満たした場合は支給対象者となります。

支給期間:
被保険者が60歳に到達した月から65歳に達する月まで支給されます。
※各暦月の初日から末日まで被保険者であることが必要です。

支給額:
原則として60歳に到達する前6ヶ月間の平均賃金と比較して賃金の低下がどの程度かによります。75%から徐々に支給率は上がっていき、61%まで賃金が低下すると、支給額は下がった賃金額の15%が支給されます。ただし、61%よりいくら下がっても15%のままです。

留意事項:
賃金が低下した理由が、被保険者本人の欠勤等や事業所の休業等の場合は、給付金が減額されます。
元々の賃金が高く、低下した賃金と給付金の合計が363,359円以上ある場合は支給対象になりません。

高年齢雇用継続基本給付金は毎月もらえる額としては、そこまで多くはありませんが、65歳まで継続してもらうとかなりの金額になります。ぜひ、対象となる方は忘れずに申請して頂ければと思います。

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:MS2

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コンピュータウイルス、マルウェア、スパイウェア最新情報 [セキュリティ]

コンピュータウイルス、マルウェア、スパイウェアで最も深刻で危険な活動は、重要情報の漏洩やファイルの暗号化などで、気をつけてはいても被害数は増えるばかりです。

ウイルス対策ツールはパターンファイルのデータベースを常に更新しユーザーに提供していますが、悪意のあるソフトウェアが毎日のように出現しているため、ツールを擦り抜けて侵入してくる場合も少なくありません。

今年10月に発見された「Trojan-PSW.Win32」は、端末のシステム情報とサードパーティー製品の情報を盗むウイルスで(同じような行動をするものは他にも複数存在します)、感染すると端末内の様々な情報を盗むウイルスのダウンロードを行い、端末名、OSのバージョンのほか、インストールされたサードパーティー製品情報や、端末にインストールされたソフトの認証情報が漏えいする可能性が考えられます。
認証情報が判明すれば、大事なメールも読まれてしまいますし、FTPを使ってWebサーバにアクセスされてしまうと、そこからWebサイトの書き換え→のっとりも行えてしまえます。

「Trojan.Gen.MBT」というウイルスは、端末にインストールされているセキュリティソフトを停止させ、自身を検知されづらくする動作もするようです。

いずれのウイルスも侵入経路はスパムメール、もしくはフィッシングサイトからと確認されています。日々送りつけられてくる謎メール内のリンクは迂闊にクリックしない、添付ファイルは開かないことを改めて徹底しなくてはなりません。

また、HTMLメールを受け取っている場合、ボタンや画像に仕組まれたリンク先のURLが確認出来ないことが多く、メーラーの表示設定は「テキスト形式」にしておく方が安全なのではないでしょうか。「このメールはHTML形式で表示してください」と但し書きが付いていることもありますが、メールに関しては念には念を入れて、疑り深過ぎるくらいでいいように思います。

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:Su

年末調整をWeb回収に変更する前に会社が行わなくてはならないこと [年末調整]

11月です!!
毎年恒例の年末調整の季節がやってきました。

テレビでは以前は考えられなかった「年末調整のCM」が流れています。

そうです!年末調整は進化しています。

毎年、紙で各種申告書の回収をしていたが、今年からWeb回収へ切り替える!!
という会社が凄い勢いで増えているような気がします。


それでは、何かしらのシステムを導入しWeb回収を始めればいいのでしょうか?

答えはNOです。

税法上、従業員(受給者)が会社(源泉徴収義務者)に対して提出する年末調整の書類(源泉徴収に関する申告書)は、書面によらなければならないこととされています


ではどうすればいいのか?

【源泉徴収に関する申告書に記載すべき事項の電磁的方法による提供の承認申請】
という申請書を管轄の税務署へ提出することで、Webでの回収が可能となります。

Web回収へ切り替える会社の担当者の方は至急ご確認ください!!


申請書はこちら↓↓
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kobetsu/hojin/010705/pdf/201601h273.pdf

国税庁ホームページ
[手続名]源泉徴収に関する申告書に記載すべき事項の電磁的方法による提供の承認申請
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/annai/6089_01.htm

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム M


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