コロナ禍関連の助成金と詐欺 [セキュリティ]

新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者に向けて設けられた給付金や補助金の申請期限が延長され、また新たな助成金等も登場しました。

新設の「産業雇用安定助成金」は、在籍出向による雇用の維持、および人材活用を支援するためのもので、出向元と出向先双方に出向中の費用の9/10(大企業は3/4) + 初期費用15 万円/人を助成します。
申請期限として出向開始の前日までに計画届を提出する必要があります(4月5日以前に開始する場合は4月5日)

中小事業者に対する一時支援金は緊急事態宣言の影響で売上が減少した中堅・中小事業者に対し、上限として法人60万円、個人事業者等に30万円を助成。3月上旬に公募開始予定です。

事業再構築補助金は、新分野展開や業態転換等の事業再構築に取り組む場合に、最大1億円を補助するもので、こちらも3月に募集を開始する予定です。

※jGrants(電子申請システム)での申請受付になります。事前にIDの取得が必要となりますので、お早めにお手続きください。

一方で助成金、給付金に関する詐欺も増えるばかりです。電話、メール、訪問などで、行政機関から委託された業者と名乗っては口座番号、暗証番号、世帯員の情報など、個人情報を聞き出そうとするパターンは相変わらず。
本来受給することのできない「雇用調整助成金」を受給するためのサポートを行うとそそのかし、受給額から一定の手数料を請求する自称コンサルタントもよく耳にします。
後になって不正受給が発覚すれば、企業の存続を危うくする代償を支払わなければならない事態にもなりかねません。

「みんなやってますよ」は嘘ですので、端から相手にしないでください。やってませんよ。

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:N54
タグ:助成金詐欺

【速報】協会けんぽの令和3年度保険料率が決まりました! [協会けんぽ]

協会けんぽの保険料率が発表されました[ひらめき]

関東近郊の健康保険料率は以下のとおりです。

 ●東京都   9.87%⇒9.84% (引下げ)[右斜め下]
 ●神奈川県  9.93%⇒9.99% (引上げ)[右斜め上]
 ●埼玉県   9.81%⇒9.80% (引下げ)[右斜め下]
 ●千葉県   9.75%⇒9.79% (引上げ)[右斜め上]

※40歳から64歳までの方(介護保険第2号被保険者)は、
これに全国一律の介護保険料率が加わります。
介護保険料率は1.79%⇒1.80%に引上げ[右斜め上]
3年連続の引き上げです[もうやだ~(悲しい顔)]

なお、今回の変更後の健康保険料率と介護保険料率の適用は、
本年3月分(4月納付分)からの適用となります。
*任意継続被保険者及び日雇特例被保険者の方は4月分(4月納付分)から変更となります。

令和3年度都道府県単位保険料率はコチラ(協会けんぽホームページ)
↓↓↓
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g7/cat330/sb3130/r3/20205/

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム M


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【令和3年2月1日から】雇用保険の基本手当日額(失業給付)が変更されました [雇用保険]

厚生労働省から、令和3年2月1日からの雇用保険の基本手当日額等の適用について、変更の通達がありました。
雇用保険の基本手当日額等の変更は、通常は、毎年8月1日から行われますが、今回の令和3年2月1日からの変更は、再集計により平均定期給与額が訂正されたことを踏まえて行われたものです。

雇用保険では、離職者の「賃金日額」(※1)に基づいて「基本手当日額」(※2)を算出しています。
賃金日額は上限額と下限額が設定されています。「毎月勤労統計」の平均定期給与額の増減により、その額を変更します。
これに伴って、基本手当日額の算定基準が変わり、支給額が変更となる場合があります。
対象となる方には、令和3 年2月1日以降の認定日にお返しする受給資格証に、新「基本手当日額」が印字されています。

(※1)離職した直前の6ヶ月に毎月決まって支払われた賃金から算出した金額です。
   「雇用保険受給資格者証」(第1面)の14欄に記載されています。
(※2)失業給付の1日当たりの金額です。「雇用保険受給資格者証」(第1面)の19欄
    に記載されています。年齢や区分などによって計算方法が異なります。

離職時の年齢区分に応じた基本手当日額の上限額
 29歳以下   6,850円 ⇒ 6,845円(-5円)
 30~44歳   7,605円 ⇒ 7,605円(+0円)
 45~59歳   8,370円 ⇒ 8,370円(+0円)
 60~64歳   7,186円 ⇒ 7,186円(+0円)
※ 基本手当日額の下限額は、年齢に関係なく2,059円(変更なし)になります。

尚、基本手当日額の変更に伴い、高年齢雇用継続給付・介護休業給付の支給限度額も令和3年2月1日より、変更となっています。

・高年齢雇用継続給付
 支給限度額 365,114円 ⇒ 365,055円

・介護休業給付は変更ありません
 支給限度額 上限額 336,474円 ⇒ 【変更なし】

・育児休業給付は変更ありません
 支給限度額 上限額(支給率67%) 305,721円 【変更なし】
       上限額(支給率50%) 228,150円 【変更なし】

[ひらめき]詳しくはこちら!
〇「雇用保険の基本手当(失業給付)を受給される皆さまへ」
https://www.mhlw.go.jp/content/000731644.pdf
 
〇高年齢雇用継続給付・育児休業給付・介護休業給付の受給者の皆さまへ
  https://www.mhlw.go.jp/content/000731645.pdf

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:MA

「ねんきん定期便」をペーパーレスにしてみよう! [厚生年金保険]

毎年送られてくる「ねんきん定期便」のハガキ。
なんとなく「へぇー。」とみて、そのまま終わっている方も多いと思いますが、
もともとは「消えた年金問題」により、自分の現在の加入状況について
厚生年金加入者が把握しきれていないことが明るみになり、
これまで企業に任せきりだった個々の年金記録を確認するために、
節目に届くようになりました。


このねんきん定期便は
・将来もらえる年金額の試算
・これまでの年金加入履歴に「漏れ」や「誤り」がなかったか
・自分の年金加入記録はどうなっているのか

ということを確認するのに役立ちます。


稀ではありますが、実際にこのねんきん定期便により、加入記録の誤りや漏れが確認されているようです。
また訂正には該当の期間の状況を確認する資料を必要とすることもありますので、なるべくこまめにチェックして、万が一の時にはすぐに対応しておきたいですね。


皆様ご存知の通り、はがきのねんきん定期便には加入期間の月数が数字で記載されているだけですが、
5年に一度送られてくる大判のねんきん定期便には詳細な加入記録が記載されています。
中には加入状況だけでなく、その時期に加入していた勤め先などの情報を合わせて確認することができます。

その他にメリットとして先に将来もらえる厚生年金額を試算してくれますので
それを把握しておくことで、確定拠出年金や個人年金といった他の年金との併用の検討や、
定年後のライフプランが立てやすくなります。


この年金定期便、通知に記載のアクセスキーを使って、ねんきんネットにIDを開設することができます。
IDを開設することで、ネット上でねんきん定期便と同じ内容を確認することができ、いつでもどこにいても年金について把握することができます。


紙だとついつい紛失してしまったり、汚してしまったりという心配もありますが
オンラインで確認できれば、紛失の心配もいらないしペーパーレスで環境にも優しいですね!


またマイナンバーカードをお持ちであれば、マイナポータルからもねんきんネットが利用できるようになるそうです。


マイナポイントのためにマイナンバーカードを作られた方も多いと思いますが、
将来の為にぜひねんきんネット登録にお使いになられてみては?!


社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:AT