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オンラインストレージの選び方/2024年2月のまとめ [セキュリティ]

オンラインストレージは、インターネット環境さえあればどこからでもファイルにアクセスできる、たいへん便利な情報共有手段です。(クラウドストレージ、ファイル共有サービスとも呼ばれています)

ユーザー一人ひとりがアカウントを登録し、アクセス権限のあるユーザー以外は自身のデータや共有ファイルにアクセスできない仕組みで、スマホ端末の容量不足解消手段が使い始めのきっかけ、という方も多いことでしょう。

個人向けオンラインストレージの2大巨頭と言えるのが
Googleドライブ
 Windows PC、Androidスマホのユーザーならば無料で15GBまで利用可。
iCloud drive
 iPhone、iPad、Macユーザーにはお馴染み。

ほかにもWindowsに組み込まれているMicrosoftのOneDriveやDropbox、MEGAなどなど、豊富なラインナップから気軽に選んでお試しできますね。

さて、法人向けのオンラインストレージを選ぶとなると、ガラリ様相は変わってきます。
「手軽に」「便利に」「大容量」よりも重要となるのが「堅牢なデータ保管」「高度なセキュリティ」となるからです。

まずは、災害時にも安心なデータバックアップ機能による紛失リスク対策。さらに強固なセキュリティ対策は、最も注目しなくてはならない課題です。

法人向けのサービスであれば、2段階認証・ワンタイムパスワードを伴うログイン機能のほか、たとえば「アクセス出来るのは会社から貸与した端末のみ」であるとか、「指定の通信回線でなければアクセス不可」といった制限を設けることも可能です。

加えて、「いつ誰がどこからアクセスし、何を行ったか」までを記録するログ機能があれば、万が一情報漏洩問題が発生した場合にも流出元を特定することができ、また予めその機能が備わっていることを従業員に伝えておくことで、問題発生の抑止力にもなります。

手厚いサポート体制が整っていればさらに安心です。外資系サービスの場合、サポート用のWebページがすべて英語表記、問い合わせ受付も専用フォームのみというケースは珍しくありません。日本語での電話サポートが可能か否かは契約前に確認しておきましょう。特に専任のシステム担当者がいない中小企業では大事なポイントです。

2024年2月現在に於けるシェア率の高い法人向けオンラインストレージは下記の通り。
Google Workspace
box
Dropbox Business
OneDrive for Business
セキュアSAMBA
KDDIファイルストレージ など

契約後に使い始めてみたら「やっぱりコレじゃなかった」と、大量データを別サービスへ移行するのは予想以上の労力を要します(費用面でも)。
無料試用期間は各社用意されていますので、まずはお試し登録をし、使い勝手や機能、料金体系を「中長期的な目」で比較検討され、最適なオンラインストレージを選んでください。

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:54

絶対にやらないでください [セキュリティ]

先日、パソコンでニュースサイトを見ながらお昼ご飯を食べている(お行儀云々は不問)と、『お使いのコンピュータは、スパイウェアの問題に感染していると警告しています。次のデータが侵害されました。』とのメッセージと共に、「Windows Defenderセキュリティーセンター」のポップアップ画面が現れました。

「トロイの木馬ウイルスが検出されました」

そう告げる画面の「閉じるボタン」も「キャンセルボタン」も反応しません。
モニターの右下にはMicrosoftサポートへの問い合わせ先電話番号が表示されています。
ううむ、ご飯が冷めてしまいますよ。(そこ?)

【まずやるべきこと】

1. 念のためWi-fiを切断します。
2. 開いていたアプリをすべて閉じます。
3.「×」ボタンの効かない警告画面もタスクマネージャから閉じることが出来ます。
4. セキュリティツールを起動してスキャンします。
 →「異常なし」でした。

【やらなくていいこと(絶対にやらないでください)】

あえて電話を掛け、相手が出る前に切ります。
するとすぐさま電話が掛かってきました。
「Microsoftサポートです。」と、明らかに日本人ではないたどたどしい音声です。
間髪入れずに折り返しの電話とは手厚いサポートですね。

「はぁ。どのようなご用件でしょうか」
「いま、こちらにお電話しましたよね」
「はぁ」
「サポートが必要なんですよね」
「はぁ」
「お困りだから電話したんですよね」
「はぁ」
「画面に電話番号が出てるから掛けたんでしょ。あなたお名前は?」
「はぁ、よくわからないです」
「ええ?!」

痺れをきらしたのか威勢良く切られました。ガチャン!キーン。
折り返し掛かってきた電話番号を共有します。03-5641-7627です。

焦って電話をしてしまうと、駆除ツールのインストールを促されたり(それこそが真のトロイの木馬)、サポート代金としてamazonギフト券を購入させられたりしますので、ここは慌てず騒がず、そっと画面を閉じたらウイルススキャンです。

でも焦ってしまいますよね。くれぐれもお気を付けください。そして電話をかけてはなりません。

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:54

いちばん大事なセキュリティ対策は… [セキュリティ]

PCなどのデータを暗号化して身代金を要求する「ランサムウェア」の被害は一向に無くなりません。そんな中、新たに暗号化なしにデータを盗み、対価を要求する手口が確認されました。
その名も「ノーウェアランサム」。

ノーウェアランサムには『個人情報や重要データの公開を脅迫材料として身代金を要求したほうが、効率的に利益を得ることができる』『暗号化のコストが掛からない』といったメリット(?)があり、今後はこの手口が拡大していくだろうと警察庁が警鐘を鳴らしています。
※参考:令和5年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(警察庁)

ランサムウェアの感染経路としては、VPN機器からの侵入、次いでリモートデスクトップからの侵入など、主にリモートワーク等に利用される機器の脆弱性や、強度の弱い認証情報を利用したものが大半を占めており、事実、懸念されている脆弱性に対し、企業側も未対応のままでいたケースが多かったようです。

※VPNとは:専用のルーターやスイッチを使い、物理的に離れた場所にある拠点間を仮想的な社内ネットワークでつないで、データ通信を実現する仕組みのこと。

さて、こうして更新されつづけるサイバー攻撃にどう対処するか、ですが。

まずは社内に情報セキュリティポリシーを策定。強力なファイヤーウォール機器を設置し、各端末には最新のセキュリティツールをインストール。社内担当者がその動向を一元管理する態勢は、ある程度のコストを掛ければ実現可能です。

ですが何より大事なのは、日々PC機器を使う従業員、もちろん組織幹部も含めた一人一人の意識だと思うのです。
パスワードを記した付箋をノートPCに貼っている。
脊髄反射の如くメールの添付ファイルを開いてしまう。
「支払い方法を確認できず注文を出荷できません。確認はこちら」なんてリンクを何の疑いもなく踏んでしまう……。
これではどんな対策も無駄になりかねません。

「いまこんな恐ろしい被害が起こってる。」「そのためにこうする。これは絶対やめる。」「万が一の時はこうする。」といったセキュリティ情報共有の機会を、繰り返し設けてください。

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チャットGPTの活用と個人情報保護 [セキュリティ]

近年、AI技術の進化に伴い、チャットボットの利用がますます広がっています。

その中でも「チャットGPT」は、自然言語処理を駆使して人間のような対話を行うことができる優れたツールです。しかし、これを利用する際には個人情報保護の観点から慎重なアプローチが求められます。
特に日本では、厳格な個人情報保護法が存在し、適切な対策が必要です。


まずチャットGPTを活用する際に注目すべきは、個人情報を含むデータを用いた文章やプログラムソースを作成する場合の情報の取り扱いです。

名前、住所、電話番号などの個人情報は慎重に取り扱い、これらの情報の使用は必要最小限に留め、不要な情報は収集しないよう心がけましょう。

さらに、チャットGPTを用いたアプリケーションが会話の中でユーザーとのやり取りを記憶する機能を持つ場合、そのデータ保持期間にも注意が必要です。
定期的なデータの削除や消去方針の整備を行い、ユーザーの入力した情報を適切に管理しましょう。

さらに、プライバシーポリシーの明確な提示も欠かせません。
チャットGPTを利用するウェブサイトやアプリ内には、どのような情報を収集するのか、どのように利用するのか、どれくらいの期間保持するのかなどを分かりやすく記載することで、ユーザーに対して透明性を提供しましょう。
また、ユーザーからの問い合わせや苦情に対して適切な対応をする体制を整えることも大切です。


さらに、未成年者のデータ保護にも配慮が必要です。未成年者の個人情報は特に厳重に保護されるべきです。
未成年者との対話においては、親権者の同意が必要な場合もあるため、適切な確認手続きを講じましょう。


最後に、セキュリティ対策は絶えず強化する必要があります。チャットGPTを提供するシステム自体がハッキングや不正アクセスの標的となる可能性があるため、常に最新のセキュリティ技術やパッチを導入して、外部からの脅威に備えることが大切です。


これらをまとめると、チャットGPTの活用は便益をもたらす一方で、個人情報保護の観点からは注意が必要です。

日本の個人情報保護法を遵守し、ユーザーのプライバシーを尊重するために、適切な情報取り扱いやセキュリティ対策、透明性の提供が欠かせません。これらの観点を踏まえつつ、安心してチャットGPTを活用するための努力を続けましょう。


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↑こちらの文章はチャットGPTに「日本におけるチャットGPTの活用について個人情報保護の観点から記事を作成してください。」と打ち込んで作成しています。(一部不適切な部分のみ加筆・修正しています。)

AIが作成した文章であることにあなたはお気付きになりましたか?

このように人間が書いているかのような文章を作成することができます。
チャットGPTは、コンテンツを作成するような業務や、アプリケーションを開発する企業にとっては使い方次第で業務効率化や工数削減につながるとても便利なツールです。


そんなチャットGPTについて、気になるニュースを見つけました。

内閣府の外局である個人情報保護委員会は、2023年6月2日にチャットGPTを提供するアメリカのオープンAI社に対して、個人情報の取り扱いに関する注意喚起を行ったと明らかにしています。 あらかじめ本人の同意を得ずに、利用者や利用者以外の第三者の要配慮個人情報(※)を取得しないことを求めています。


また個人情報保護委員会は一般の利用者に対しても、

本人の同意なく入力した個人情報が生成AIの機械学習に利用された場合に「個人情報保護法に違反する可能性がある」と警告し、学習をオフにする機能の活用などの対策が必要だとしています。
海外においても同様の調査が進んでいるため、今後の動向には注意が必要です。

利用者に際してはサービス提供事業者の利用規約などを充分に確認し、適切に判断するようにしましょう。

※ 要配慮個人情報とは…人種、信条、社会的身分、病歴、前科・前歴、犯罪被害情報などが含まれる。本人に対する不当な差別や偏見を防ぐ目的で、取り扱いについて特に配慮を要するとしています。



参考:個人情報保護委員会(生成AIサービスの利用に関する注意喚起等)
https://www.ppc.go.jp/files/pdf/230602_alert_generative_AI_service.pdf
https://www.ppc.go.jp/files/pdf/230602_alert_AI_utilize.pdf

参考:日本日経新聞 (OpenAIに行政指導 個人情報保護委、取得手法に懸念)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA023IJ0S3A600C2000000/



社会保険労務士法人ヒューマン・プライム AT























タグ:チャットGPT

驚きのランサムウェア事情 [セキュリティ]

3年連続で「脅威 第1位」となったランサムウェア攻撃は、2023年上半期も猛威をふるいました。身近な企業やサービスが被害を受けたとのニュースを耳にして、「これは危ない」と気を引き締めた方も多いのではないでしょうか。

昨年、世界ではサイバー攻撃によって6兆ドルもの損害が発生したとのこと。2025年には年間被害額は10.5兆円にも昇るだろうと予測され、これは全世界の自然災害による損害より大きく、全世界の違法薬物による犯罪収益よりも高いと言われています。

令和5年3月、警察庁サイバー警察局の報告書によると、日本に於ける2022年度のランサムウェア被害件数は230件。前年比は約58%増です。
ネットバンキングの被害件数は1,136件で、何と前年比95%増となっており、被害金額は約1,000億円!
ただしこの数字は氷山の一角。不正アクセス被害に遭った企業・団体のうち、44%は何故か警察に届け出なかったそうです。

そもそもランサムウェア攻撃とは、添付ファイルやメールのリンクをきっかけに、標的となる組織のネットワークに忍び込んで情報を盗みランサムウェアを実行。ファイルの暗号化やPCをロックするなどして相手を攪乱します。続いて「身代金を払わないと情報を流出させるぞ。暗号も解かないぞ。」と脅迫してくるのがパターン。ファイル暗号化と情報流出の2重の脅しによって多額の身代金を支払わざるを得なくなっている、という仕組みです。

セキュリティが堅牢な大企業ではなく、メインターゲットは中堅・中小企業とのこと。
何より驚きなのは、最近では闇サイトに於ける「定額ランサムウェアレンタル」なるものが行われているのだとか。知識の無い素人が毎月10万円程度でプログラムを借り受け、1億円の脅迫をあちらこちらで実行していると考えれば、こうも被害数が増えているのにも頷けます。

犯罪すらサブスクとは…。聞いているだけで空恐ろしくなってしまう一方、夏季休暇を前に何となく浮き足立った時期であるのも事実。旅行会社やイベント企業を装ったフィッシングメールが届き、触れてはいけないリンクを開いてしまうかもしれません。

くれぐれもメール内リンク、添付ファイルにはお気を付けて。

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Windows10 はいつまで使える? [セキュリティ]

2023年4月の段階でWindows10のシェアは63%。
Windows7や8のサポートが2023年1月で終了したため、そこから10に移行したケースもあり、いまだに多くの方が10を使っています。

そのWindows10全体のサポート終了日は2025年10月14日。
現行の「22H2」が最終バージョンで、今後、新たな機能更新プログラムが提供されることはない、と先日マイクロソフトが発表しました。

※ご利用になっているWindowsのバージョンは、10の場合、「スタート」ボタンを右クリックして、表示されるメニューから「システム」-「Windowsの仕様」から確認できます。

ならばあの面倒なWindowsアップデートはもうする必要がないのか、と言われればそうでなく、セキュリティパッチやバグ修正プログラムは変わらずに提供されますので、この先もWindows10を使い続ける限り、必ず更新作業は行ってください。
あくまでも「新機能の提供がない」だけです。

※なお、Windowsのバージョンが「22H2」よりも古い場合も、職場のシステム担当者よりストップの指示が出ていない限り、アップデート作業を行うことをオススメします。

今後、Windowsの最新機能を利用したい場合は、Windows11にアップデートするしかなくなりました。
タスクバーの右下に青いポッチのついた「Windows11アップグレード」アイコンが表示された場合は、引き続き10を使い続けなければならない強固な理由(11では動かない業務ツールを使っている、RPAで画面参照を利用しているなど)がない限り、潔く(?)アップグレードしてしまった方が良いかもしれません。いずれ替えねばならないのですから。

当初は取っ付きにくいと思われた11のインターフェースや操作性も、使っているうちに慣れてきて、たまに10を触ると、逆に使いにくく感じたりするものです。(個人の感想です)

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慌ただしい年度末を狙うサイバー攻撃 [セキュリティ]

サイバー攻撃とはPCやスマホ、サーバー機器といった情報端末に対し、ネットワークを介してシステムの破壊やデータの窃取、流出、改ざんなどを行うことを指します。

3月に入り、一時は勢いが収まっていたEmotet(エモテット)ウイルスも、新たな手口で活動し始めました。メールに添付されたzipファイル内に、なんと500MBを超えるWord文書ファイルが含まれているのだとか。これは、セキュリティツールの検知回避を狙ったものと思われます。

zipファイルを展開し、Word文書を開いて「マクロを有効」または「コンテンツの有効化」を実行すると、悪意のあるマクロが動作し、ウイルスに感染させられてしまいます。

はて、どうしてそんな怪しい添付ファイルを開いてしまうのでしょう。

それは、メールの受信者(自分)が以前送信したメールが丸ごと引用され、送信先から返信されてきたかのように見える様相で、ウイルスが添付されているからです。自分が過去に送信したメールへの返信と信じ、「今ごろ何かしら?」と思いつつも、添付ファイルを開いてしまうのですね。

Word文書を開いただけでは感染しませんので、「コンテンツの有効化」ボタンをクリックする前に、十分確認してください。何よりメールのルールとして「添付ファイルは送らない・受け取らない」を今一度徹底することが必要だと思います。

さて、繁忙期の隙を狙ってか、スパムメールの類も年度末、年度初めはぐんと増える傾向にあります。普段なら冷静にごみ箱へ放り込む「なりすましメール」も、気忙しさからついうっかり開いてしまい、「ご確認はこちら」のボタンをクリックしそうになって、「待てよ」と思い留まることもしばしば。

【最終警告】[●●市場]情報の有効期限が切れ、アカウントの使用が停止されました。
【●●信託銀行】お取り引き目的等の確認のお願い。
【緊急連絡】アカウントがロックされます。
【●●市場】アカウントの支払い方法を確認できず、注文をキャンセルできません。
「●●カード」ご利用環境確認用ワンタイムURLのお知らせ。
【緊急】a●●プライムの自動更新設定を解除しました。

これらは全て3月某日に私の元へ届いたメールの件名。●●銀行や●●市場を利用していない人間からすれば「また来たな(ごみ箱へポイー)」で済みますが、実際に利用している方の立場となると”問答無用で削除”とはいかないでしょう。

私もa●●プライムの更新に関しては「何で?」と一瞬首を捻りました。メール冒頭に書かれてあった雑な挨拶文で偽物とわかりましたが、最近は一見しただけでは判断の付かないなりすましメールも急増しています。

ひとまずメール内のリンクは無視し、面倒でも公式サイトのインフォメーション、もしくは自分専用ページの通知欄を確認するようにしましょう。緊急メールを送ってくるほどの一大事なら、その原因と対策が丁寧に案内されているはずですから。

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:54

Windows11 使っていますか? [セキュリティ]

2022年12月時点の、Windowsバージョン別シェアは
Win10: 68.89%
Win11: 22.56%
Win7: 4.99%
Win8.1: 2.93%

で、未だWindows10のシェアはWindows11の約3倍もあるようです。
(資料:Stat Counter Global Statsより)

Windows11の販売は2021年10月。個人利用と企業利用を厳密に分ければ多少数字は違ってくるのかもしれませんが、リリースから1年以上経っているわりにWindows11のシェア率は伸びていませんね。
※7や8が現役で稼働しているのも驚きです。恐ろしい…。

Windows11は、パソコンの必要条件を満たしてさえいれば、10からの無償アップグレードが可能です。実際自分が使用しているPCでも、Windows Update後に11へのアップグレードを促す案内が表示されました。
が、「今はしない」を選択し、10のままです。
何故かと言えば、11に移行するメリットがあまり感じられないから。

正直なところ、Windows11は10よりも高いハードスペックを要求されるため、アップグレードによりPCのパフォーマンスが落ちてしまうのが心配でもあります。

プロセッサ:1ギガヘルツ以上、2コア以上の64ビット互換プロセッサ
メモリ: 4ギガバイト
ストレージ: 64GB以上記憶装置
TPM: TPMバージョン2.0
グラフィックス: DirectX12以上に対応
ディスプレイ: 対角サイズ9インチ以上・8ビットカラーの高解像度720p


上記がWindows11のシステム要件ですが、恐らくこのスペックではまともに動きません。PCの起ち上げに5分、Excelの起動ですら3分はかかりそうな気配。
ならばメモリを増設してハードディスクをSSDに変更……何だかいろいろとやることが増えそうですね。

IT資産管理Lansweeper社の調査によると、プロセッサのスペックだけの比較でも、調査対象の55.6%がWindows11への移行には不適合判定だったとのこと。多くの企業はOSの移行に時間と労力のほか、半数近いPCの買い換えが必要となると、シェアが伸びないのも納得です。

そうは言ってもWindows11への移行は必須です。
Windows10の延長サポート期限は2025年10月14日。どんなに先延ばしをしても確実にWindows10は使えなくなります。

老朽化したPCでのアップグレードは、無益な待ち時間の増加により精神を削られます(大袈裟)ので、おすすめ出来ません。
その時が近付いてから慌てないように、買い換えの予算確保も含めて、今から移行の計画を立て、着実に進めて行きましょう。

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:n54

回線機器の「超」基礎知識 [セキュリティ]

突然スマートフォンが繋がらなくなった、アイコンがぐるぐる回るばかりでブラウザ画面が動かない。これじゃ仕事にならないのだけど...。

先日のK社に於ける大規模通信障害発生以降、ご自身のネット環境を見直そうと思われた方も多いのではないでしょうか。もう1台別キャリアのサブスマホを持つべきか、我が家のネットワーク環境はこれがベターなのだろうか、と。

はて、そもそも自宅に置いてある装置って何なのかしら?何の役目をしているの?
ということで(少々強引ですが)今回はネット回線に関する基本中の基本装置、ONU、モデム、ルーターの役割をかんたんにご案内します。

ONUって何?

外部から自宅に光ケーブルを引き込んだ際、最初に繋がっている装置がONUです。ケーブルを伝って送られてくる光信号を、パソコン等で利用できるデジタル信号に変換するのが役割です(逆も然り)。光信号のままではインターネットに繋がりません。
だいたいこんな形(↓)をしていて、回線業者が無料で貸し出してくれることが殆どです。
ONU.jpg

モデムとは違うの?

モデムもONUと同じ変換装置ですが、光信号ではなく、電話回線(ADSL)やケーブルテレビ回線(CATV)のアナログ信号とデジタル信号を相互にやり取りするものです。光回線では使用しません。役割は同じなので、ONUのことをモデムと呼ぶひともいます。

ならばルーターは?

複数の端末でインターネット回線を利用するための装置がルーターです。ONUとパソコン、モデムとパソコンを直接ケーブルで繋ぐことも可能ですが、その場合は繋いだパソコン1台しか使えません。

パソコン、スマホ、タブレット、ゲーム機、プリンタ、スマート家電...、その他モロモロをネットに繋ぐにはルーターが必要になります。最近のルーターは複数の有線ケーブル接続口のほか、Wi-Fi接続するための機能を合わせ持ちます。

ここまでをまとめると、複数の機器をネットに繋ぐには
光回線ならば、ONUとルーター
ADSLやCATVの場合はモデムとルーターが必要になる、というわけです。

多くの場合、ルーターは回線業者から有料でレンタルするか、自分で購入することになります。売り場に行くと、繋ぐ台数や部屋の広さによって価格に差があり頭がクラクラしてきますが、ここはじっくり検討してください。

OUN、モデム、ルーターの違い、もうバッチリですね。

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:chiba54
タグ:ネット回線

Edgeが重いのよ [セキュリティ]

先日Internet Explorerのサポートが終了したことから、メインブラウザをMicrosoft Edge(以下Edge)に変更された方も多いと思います。
Edge……もっとサクサク動いて欲しいなぁと感じること、ありませんか?
Edgeの特徴は「動作が軽く、安全性が高い」はずなのですが、正直重い。凄く重い。はて、こうも動作がモタモタするのは自分のハード環境が悪いのでしょうか。

最新のEdgeにはスリープタブ、タブグループなど、生産性と効率性を高めるための新機能が数多く搭載されています。これらのアップデートによって便利になると同時に、ハイエンドな端末でないと動作が遅くなってしまう場合があるようなのです。

対処法はいくつかあるのですが、その前にまずは使用しているEdgeが最新版であることを確認しましょう。
Edgeの画面右上にある3点メニューをクリックして、ドロップダウンメニューから[設定]をクリックします。その中の一番下、「Microsoft Edgeについて」をクリックします。
この時点で最新でない場合はバージョンアップしてください。

●対処1
何の設定も行わずにEdgeで新しいタブを開くと、ニュースや天気予報、交通情報などが表示されます。とても便利ではありますが、これも動作が重くなる一因とのこと。自分にとって必要ないサービスならば無効にしてしまいましょう。

画面右上に表示されている歯車ボタンをクリックしてメニューを開き、「画面レイアウト」の項目一覧から「シンプル」をクリックしてください。これでニュースフィードは消えました。
が、下方向にスクロールするとちゃっかりニュースは表示されています。ややこしいですね。
完全に消したいのであれば「シンプル」ではなく「カスタマイズ」を選び、各項目をお好みでオン・オフ設定してください。

次に、先ほど同様[設定]の左ナビゲーションから『[スタート]、[ホーム]、および[新規]タブ』をクリックします。

[新しいタブページ]セクションにある[新しいタブページを事前に読み込んでエクスペリエンスを高速化]オプションを無効にします。Edgeの再起動を求められたら再起動してください。
どうでしょうか。これで少しは軽くなったでしょうか。

●対処2
同じく[設定]画面の左ナビゲーションから『プライバシー、検索。サービス』をクリックし、「トラッキングの防止」を確認してください。

Edgeはプライバシーを重視しているため、ページの閲覧時に企業がユーザー情報を収集するのを防止する機能が組み込まれています。この機能には3段階のレベルがあり、[厳重]を選んでしまうと、読み込み時間が遅くなったり不具合が発生したりします。

[バランス]を選択してもユーザーのプライバシーは保護してくれますので、[厳重]に設定されている場合は変更をオススメします。
(※ただし[バランス]にすると広告が表示されます。仕方なし、とご了承願います。)

●対処3
Edgeは閲覧した各ページの情報を端末内に保存しています。ふたたび同じページを開く際、よりスピーディーに表示させるためです。
ですが長期間使っていると、閲覧データがどんどん蓄積されてしまい、動作がもたつく原因になってしまうようなのです。
この困った現象の対処方法は、シンプルに蓄積データの削除。

上記と同じページにある「閲覧データをクリア」から「今すぐ閲覧データをクリア」クリックし、適宜実行してください。

このほか、Edgeに拡張機能を追加することでより便利に使うことが出来るのですが、あれもこれもと追加していると、どんどん動作がもっさりしてきます。拡張機能は追加も削除も簡単に行えますので、滅多に使わない機能は外しておきましょう。

これで動作は変わってきたでしょうか?

……そうそう、端末がウイルス感染していても、動作は顕著に遅くなるようですが、この場合の対処法はまた別のお話ですね。お互いウイルスには目を光らせておきましょう。

社会保険労務士法人ヒューマン・プライム:Chiba54
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