人材を育成する、とは? [人材育成]

昔から「人材は人財」、「企業は人なり」と言われ、最近はよく新聞でも「グローバル時代の人材育成」などという言葉を目にします。
実際に働くのは一人ひとりの社員ですから、企業にとって人材の育成はいかに重要か、ということはもはや常識です。
しかしよく考えてみると、「人材を育成する」とはどういうことなのでしょうか。

人事評価者研修で、「人事評価をおこなう最大の目的は人材を育成することにあります。」とか「人材の育成は評価者(管理者)である皆さんの基本的な役割です。」というお話をすると、聴いている人はとても不安に思ったりします。
「自分は人を育てるほどの能力も経験もない。そんな責任の思いことが自分にできるわけがない」と思うのです。人材育成とは部下を人間的に優れた人物に育てることとか、どんな仕事もこなせる社員に育て上げることだとか考えると、その心配もよくわかります。


人材育成で大切なことは、「目的地(ゴール)」とそこへの「行き方」を、育成する側もされる側も、よく理解しておくことだと思います。

ではその「目的地」はいったい誰が決めるのでしょうか。それは会社(経営者)です。育成する人やされる人が自分の価値観で勝手に決めるものではありません。ここが組織における人材育成の特長であり、とても重要なところです。

経営理念や経営目的を達成するためには、社員にはどんな人材になってほしいのかを会社が社員に明確示す。これが人材育成の第一歩です。<次回に続く>

株式会社ヒューマン・プライム/ヒューマン・プライム労務管理事務所 Y


共通テーマ:仕事