師走を乗り切る集中力維持のポイントとは? [ひとこと]

12月もあと少しとなりました。
12月は和暦で師走。「師走」とは僧侶のような普段落ち着いて生活しているような人でも12月は走り回らないとならないくらい忙しい。という意味からつけられたという説があります。

そんな12月は、繁忙期を迎えている方も少なくないのではないでしょうか?
毎日の忙しさで疲労がたまると、どうしても集中力が散漫になり、気が散って目の前のことに身が入らなかったり、ちょっとしたことが気になってミスを起こしてしまった。そんな経験がある方もいるのではないかと思います。

集中力を高めることは、仕事においてパフォーマンスをあげるために欠かせないポイントとなります。
そこで今日は集中力を妨げる要因や、集中力を維持するためのコツについて解説していきます。


人間はそもそも集中できる時間は、大人でも50分程度と言われています。
その50分もずっと集中していられるわけではなく、15分程度で一度落ち込んだ集中力をまた高めて
断続的に続ける事ができるのがおよそ50分と言われています。
その50分程度の限られた時間の中で、より良いパフォーマンスを残すためには一体どのようにしたら良いのでしょうか?

<集中を妨げる要因として考えられる3要素>
・気が散る環境
身の回りに集中を妨げるものがあると気が散ってしまい、集中力が持続しません。
例えば聞こえてくる話し声や物音、デスクの散らかった環境、高さの合わない椅子などまずは身の回りをチェックしてみましょう。

・身体的や精神的な不調
体調不良はもちろん、心にゆとりを持つことも集中力を高めるためには有効です。
気分が落ち込んでいるときや、悩み事を抱えているときはついつい気持ちがそちらに向かってしまいがちです。
また、集中するということはとても体力を使いますので、睡眠不足や極度の疲労も集中力を継続させるためには避けたいところです。

・やるべきことを溜めてしまう
今忙しいからと後回しにしていくうちにやるべきことが多くなりすぎてしまい、あっちもこっちも気になる状態になっていることはありませんか?
やるべきことを多く残している状態は焦りやプレッシャーを感じてしまい、目の前のことに集中するのが難しくなってしまいます。
多くの仕事を抱えざるを得ない状況の時には、全てを書き出し優先順位をつけてから順序だてて進めることで集中して取り組むことができるケースがあります。


<集中を維持するためのコツ>
集中力を維持するために日常でも取り入れやすい方法を考えてみましょう。

・集中できる環境を整える
まず、集中するうえで気が散るものをデスクから片付けるなど身の回りを整えましょう。
テレワークをしている方は自宅での作業時にオフィスとは違い目に入る物が多くなりますが、作業環境を整えることで自己管理にもつながります。
また視界に植物が入ると心理的リラックス効果を高めるという研究もあるそうです。観葉植物を上手に取り入れるなどのアレンジも有効です。

・睡眠の質や食事の栄養バランスにも気を配ろう
体のコンディションを整えるときに最も重要なポイントは睡眠です。
睡眠時間を削って仕事をする事はかえって作業効率を落とす結果にもなりかねませんので、なるべく避けるようにしましょう。
またバランスのとれた食事は心と体の健康に欠かせません。普段の食事はもちろん、時には「ここまで集中できたら、仕事の合間の食事に好きなものを食べる。」など楽しみを設けながら行うことで集中力を維持しやすくなります。


・メリハリをつける
特定の時間は他のことはやらずに一つの作業に没頭する。など特に集中力を高める時間を作り、その前後にはあえてリラックスする時間を設ける。といったメリハリのある集中も有効です。
作業時間が決まることで効率の良さをより考えるようになり、ダラダラとやるよりも仕事がはかどるケースもあることでしょう。
スペインにおけるシエスタ(長めの昼の休憩時間を設けること)を模した本来の休憩時間以外の数十分程度の休憩をとる制度を採用している企業も、近年日本国内で見られるようになりました。これをうまく利用することで、午後の生産性をあげることを目的としています。
実際に調査ではシエスタを模した制度を取り入れることで、従業員のパフォーマンスに一定の効果が現れたというデータもあるそうです。


自分にあったスタイルで集中を維持できるようになろう!
一日の長い稼働時間の中で集中できる時間を長く保てるようになることは、企業にとっても本人にとってもメリットが大きいと思います。
まずは、今現在の環境に於いて何が足りていないのか。またどんな事を取り入れてみたいのかについて考え、日常生活の中に改善策を取り入れてみましょう。
今年の残りも集中して、高いパフォーマンスを維持できるように頑張りましょう!!

参照:サントリーウェルネスOnline 健康情報コラム
参照:GLOBIS CAREER NOTE


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